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レンズレビュー SONY SEL70300G

項目5点評価短評
デザイン4持ちやすい、三脚座が無いのは個人的にGood
サイズ2でかくて重い
描写3.5望遠端の周辺部以外は問題ない
ボケ3普通だが時折うるさい
AF3普通。レンジリミッターは便利
手振れ補正4望遠端で手持ち撮影OK
コスパ2性能は良いがちょっと高すぎる

おススメの人

Eマウントで300mmが必要な人
動物園が好きな人

おススメじゃない人

周辺部までの解像力を求める人
コスパ重視の人

仕様

名称FE 70-300mm F4.5-5.6 G OSS
型名SEL70300G
レンズマウントソニー Eマウント
対応撮像画面サイズ●35mmフルサイズ
焦点距離(mm)70-300
焦点距離イメージ(mm) *1105-450
レンズ構成 (群-枚)13-16
画角 (APS-C) *123° – 5°20′
画角 (35mm判)34° – 8°10′
開放絞り (F値)4.5-5.6
最小絞り (F値)22-29
絞り羽根 (枚)9
円形絞り
最短撮影距離 (m)0.9
最大撮影倍率 (倍)0.31
フィルター径 (mm)72
ADI調光対応
手ブレ補正レンズ内手ブレ補正方式
テレコンバーター (1.4x)
テレコンバーター (2.0x)
フードタイプ丸形バヨネット式
外形寸法 最大径x長さ (mm)84 x 143.5
質量 約 (g)854

フルサイズEマウント対応の望遠ズームレンズをAPS-Cで使う

ソニーのフルサイズEマウント用望遠ズームレンズ「SEL70300G」です。

動物園へ行くのが好きなので望遠ズームは常に1本持っておきたいのですが、Eマウントは望遠ズームの選択肢が少ないので必然的にこのレンズになります。
(現在はいくつかのメーカーから望遠レンズが発売されているので、それなりに選択肢があるようです)

しかしこのレンズ、「高い」「でかい」「重い」と3拍子揃っています。

でもそこはソニーのGレンズ。
すべては写りのため、と理解して購入してみました。

用途はほぼ、動物園専用です。
α6500との組み合わせで使用していますので、焦点距離は35mm換算で105-450mmとなります。
なので、レビューも動物園で使用した結果のものが大半になります。

300mm 1/500 F5.6 ISO100 α6500

デザイン

でかくて重いがしっかりしている

とにかく、でかくて重いです。
縮めた状態で全長143.5mm、伸ばすと約210mmになります。

そして重量はなんと854g
フルサイズ対応の望遠ズームだから仕方ないですけど、手に取るとずっしりします。
そのぶん鏡筒の出来は良く、ズームした際のガタツキも有りません。

ロックスイッチ

レンズ本体を逆さにしてもズームが自重落下することはありませんが、振ると少し出てきます。
これは防ぐためのロックスイッチがあるので問題は無いです。

ロックは70mmのみで使用可能

しかしこのロックスイッチ、困ったことに70mmの状態でしかロックすることが出来ないのです。
どうせなら主要な焦点距離でもロック出来れば良かったのに、と思います。
他にもスイッチが付いていますが、凹凸は最小限にされているため、手に持っても違和感は無いです。

ズームとフォーカスのリング

ズームリングはゴム製。
回した感じは普通に滑らか。
意図した焦点距離にスムーズに合わせられます。

フォーカスリングはプラスチック製。
問題は感じません。

フード

付属品のフードは丸型のプラスチック製。
逆付けも可能です。

三脚座は無し

三脚座があっても良かったかもしれませんが、その場合はデザインが変更されてしまうでしょうから、手持ち撮影メインの自分としては無しでよかったと思っています。

デザインのまとめ

サイズと重量は大きめですが、その割には扱いやすいレンズです。
慣れてしまえば、特に問題なしですね。

300mm 1/500 F5.6 ISO500 α6500

描写

さすがGレンズ

Gレンズだけあって描写力はなかなかのもの。
焦点距離70mmから200mmくらいまでは絞り開放から問題なく使えます。
特に中央部は素晴らしいです。
さすがGレンズですね。

望遠端の周辺部はちょっと気になる

しかし望遠端だと、周辺部の解像力が少し低下します。
中央部に関しては、絞り開放で撮っても解像力は維持されているのですが、それに比べて
周辺部はちょっとモヤっとする。
F8くらいに絞れば改善されますが、それでも気になる人はいるでしょう。

あらゆる焦点距離で絞り開放からバキバキに解像する、という事を期待すると残念な気持ちになるかもしれません。

262mm 1/800 F5.6 ISO100 α6500
上の写真の拡大

APS-Cで使うなら気にならない

個人的には、ズームレンズだし画質の面では多少の欠点があるのも仕方ないと思うのですが、
値段も高め設定のGレンズですからね……どうしても期待してしまいますよね。

とはいっても、望遠端の周辺部以外に関しての写りは良いので、そのあたりはさすがGレンズです。

あと、APS-C機での使用がメインならば周辺部の問題は少しだけマシになります。
本当に少しだけですけどね。

ボケ、色収差、逆光

ボケは普通。
望遠なのでよくボケますが、特に美しいというわけではなく、たまに若干のうるささを感じることもあります。

色収差も特には感じません。

ナノARコーティングが施されているので、逆光耐性は良いです。
もちろん、フレーム内に太陽を入れればゴーストが発生します。

最短撮影距離

そしてこのレンズの長所ともいえるのが、最短撮影距離です。

  • 最短撮影距離 0.9m
  • 最大撮影倍率 0.31倍

これは寄れます。

239mm 1/500 F5.6 ISO1000 α6500

ライバルになりやすいCanonの
EF70-300mm F4-5.6L IS USM
の場合、

  • 最短撮影距離 1.2m
  • 最大撮影倍率 0.21倍

ですから、結構な違いがあります。

テレマクロ的な使い方も可能にさせてくれる撮影距離です。
蝶なんか撮るのにはかなり良いレンズかもしれません。

描写のまとめ

中央部は絞り、焦点距離問わず、とても良い描写をしてくれます。
しかし、絞り開放、望遠端になると、周辺部は低下します。
これはズームレンズである事とトレードオフでしょうから、仕方ないですね。
ボケ、色収差、対光性能も問題なし。
寄れるので、テレマクロにも向いています。

300mm 1/500 F5.6 ISO500 α6500

機能

AF

AFに関してはまずまずといった所。
私はα6500との組み合わせで使うのですが、動物園の動物たち相手にAF-Cで撮っても大きく外すことはありません。
速度も、高速で動き回る動物は少々厳しいですが普通に歩く動物くらいなら問題ありません。

それから動物園ではAFが檻に合ってしまうという事が良くありますよね。
そこで便利なのが、フォーカスレンジリミッターです。

∞-3mに設定すれば、3m以内にある物にはAFが合わないようになります。
つまり、檻までの距離が3m以内ならAFは檻には合わないんですね。
これで檻も気にならなくなります。
すごく便利。
あとAF/MFの切り替えスイッチがあるのもGood。
そしてAF駆動音はほぼありません。

AFに関しては問題なしです。

手振れ補正

手振れ補正の効果も良いです。
晴れている屋外でONにしておけば、望遠端での撮影でも手振れを起こすことはほぼありません。
もちろん雑に撮っているとブレますが、手振れ補正ONできちんと撮影すれば、まず大丈夫です。

フォーカスホールドボタン

フォーカスホールドボタンがあります。
押している間、フォーカス距離を維持してくれます。
置きピン的な使用が可能です。
もちろん、他のファンクションボタンと同じように別の機能を割り当てることも出来ます。

防塵防滴

防塵防滴に関しては「配慮した設計」となっていますが、気を付けたほうがよさそうです。
試す勇気はありませんでした。

機能のまとめ

AF、手振れ補正、フォーカスホールドボタン共に良いです。
スイッチも4つあるので、それぞれの切り替えも楽チン。
不満点は……特に無いですね。

234mm 1/1250 F5.6 ISO100 α6500

結論

このレンズ、何を重視するかによって評価が変わると思うんです。

ハッキリ言って難しい。

写りに関しては望遠端の周辺部以外は問題ないし、機能面も充実しています。
しかし本体のサイズは少々大きいし、重量もかなりのもの。
そして何より問題なのは、価格です。
2018年10月末現在、ソニーストアでは154630円+税。
正直ちょっと、高いですよね。

Gレンズだし、物が良いのはわかるのですが、コストパフォーマンスを考えると、やはり難しい。

そもそもSEL70200Gがソニーストアで142667円+税なので、焦点距離が200mmまででもOKの場合は、そちらを買ったほうが良いかもしれません。

さらには、他のマウントの70-300mmはカメラメーカー各社、リーズナブルな商品も出しているので、そういった選択肢がないのも残念……まあ、これはこのレンズの責任では無いですけど。
(この記事を書いた時点では選択肢はありませんでしたが、現在はそこそこ出ているようです)

そんなことばかり言っているとネガティブに聞こえるかもしれませんが、しっかりとしたレンズなので買って後悔という事はありません。
いや、むしろ動物園へ行くのが楽しみというか、自分の目的はちゃんと満たしてくれているんですよね。

やはり300mmという焦点距離に目的を持てる場合は、このレンズの購入を考えても良いと思います。

個人的には、動物園か野生の蝶を撮影するのが楽しいかな、といったところですね。

以下の写真は、ボディα6500、RawデータをLightRoomで露光量微調整、プロファイルをカメラ標準、レンズ補正を当ててJpeg変換したもの。

300mm 1/500 F5.6 ISO800 α6500
265mm 1/500 F5.6 ISO1250 α6500
172mm 1/500 F5.6 ISO100 α6500
300mm 1/500 F5.6 ISO500 α6500
165mm 1/500 F8.0 ISO1600 α6500

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