カメラ超初心者のための撮り方講座 「水平垂直」を覚えよう
上手く撮れない……
写真を撮りたくてとりあえずカメラ買って使ってみたけど、どうも上手く撮れない。
せっかくカメラ持って出かけて写真を撮ってきても、パソコン画面で表示してみて
「なんか思ってたのと違うんだよなぁ……」
という写真ばかり。
なかなか思った通りの写真が撮れない。
でもその原因がよくわからない。
そこで写真に詳しい人に聞いてみると、
「これは露出が……そして構図が……」
なんて言われたりする。
露出、構図、言葉は聞いたことあるけど……
カメラを始めたばかりなんだから、そんなこと言われても理解は無理。
わからない!
となりますよね。
誰だって最初はそうなんです。
でも、ここからの勉強が嫌で、せっかく買ったカメラを使わなくなってしまう人って結構いるんですよね。
もったいない。
そうなる前に、試してほしいテクニックが一つだけあります。
どんな初心者でもこれを知るだけで写真が少し良くなるという、とても単純なテクニックがあるんです。
それは、
「水平垂直をとること」
です。
これだけで本当に、少しだけ写真が良くなります。
特別な知識はいらない、とても単純なテクニックですが、しかしこれは写真を撮るうえで絶対に欠かせないんですね。
どういうことなのか、説明します。
やり方
まず、カメラのモードはAUTOモードでいいです。
レンズ交換式カメラの場合は、どんなレンズでもいいです。持っているものを使ってください。
コンパクトデジカメもスマホでもOKです。
もちろん写ルンですも。
そしてカメラを構えるときに、できる限りカメラ本体を水平に保つこと。
最後にシャッターボタンを押します。
これだけです。
実例
実際に写真で見比べてみましょう。
この二枚の写真、特に何でもない写真ですが、何か違いますよね。
左の写真は不自然。
パッと見たとき、首が傾いてしまいますよね。
写真が傾いているから気持ちが悪いんです。
それに対して右の写真は、普通の写真になっています。
分かりやすさに大きな差がありますよね。
この差が「水平垂直」です。
次の例。
これも同じ理屈ですが、先ほどの例より差を少なくしてあります。
それでも違いが判るでしょう。
湖の写真ですが、左の写真は全体的に水面が右側に下がっています。
これはおかしいですよね。
水平じゃない水面なんてありえないからです。
水平に撮れている右の写真に不自然さは感じません。
このように、水平垂直がずれると写真は不自然になります。
特に水や植物は重力に対して徹底的にバランスをとります。
そのバランスを日常生活で意識せずとも当たり前のこととして認識してしまっているから、写真で傾いているととても不自然に感じてしまうんですね。
だから写真を撮るうえでこの「水平垂直」は大切なんです。
難しいことはないはずなので、必ず意識するようにしましょう。
注意すべきこと
しかし、注意しなければならないことが一つあります。
次の例を見てください。
左手前の木を垂直にとった写真です。
一目でわかると思いますが、明らかに変です。
次は中央で垂直をとった写真です。
これで自然になりました。
つまり、縦の垂直をとる場合は、必ず写真の中央でとること。
中央以外を垂直にして成功することは、まずありません。
これだけは注意してください。
もし、持っているデジカメに電子水準器が搭載されているならば積極的に使いましょう。
メーカやモデルによって精度の違いはあるかもしれませんが、だいたい正しいはずなのでぜひ使ってみてください。
絶対に覚えるべき写真のテクニック「水平垂直」
この「水平垂直」というテクニック、プロの撮った写真を見てみるとよく判ると思います。
ネットや雑誌に載っている何気ない写真でも、ちゃんとこのテクニックが使われています。
演出として意図的に傾けて撮る場合もありますが、ほとんどの写真は水平垂直で撮られています。
プロが当たり前に使う技が、ちょっとの意識だけで身につくんです。
しかも難しい専門知識は必要なし。
そのうえ、どんなカメラでも使える。
スマホや写ルンですでも。
さらにお金もかからない。
これを使わない手は無いですよね。
難しいことを覚えなくても明日から使える「水平垂直」でした。