ハロウィンについてシンプルにまとめてみた
近年、日本でもハロウィンが一般化しつつありますね。
馴染みの無いイベントのためか、良い事も悪いことも起こっているようですけど、どちらにしろこれからさらに浸透していくでしょう。
それならば、このハロウィンに関して基本的な知識を身に着けておくのが良いですよね。
そこで今回はハロウィンでも特に重要そうな、
- 起源からどのように変化して現代のイベントになったのか?
- ジャック・オー・ランタンとは?
- トリック・オア・トリートとは?
の3つを調べて、なるべくシンプルにまとめてみました。
起源から現代への変化
ハロウィンの起源をたどると、古代ケルト人が行っていた行事になるようです。
古代のケルトでは11月1日が新年でした。
その前夜である10月31日に、秋の収穫を祝うお祭りが開かれました。
そして同時に、10月31日の夜には先祖や友人などの死者の霊、それから悪霊などが家を訪ねてくるとされていました。
日本だと大晦日とお盆に近いでしょうか。
ただ、日本のお盆との違いは、歓迎できない悪霊までやってきてしまう事。
悪霊はもちろん、悪事を働きます
それを防ぐために、悪霊に似た格好をして悪霊を驚かせたり、仲間に思わせたりした事が仮装の習慣の始まりといわれています。
悪魔や魔女の恰好をするのは悪霊に対抗するためだったんですね。
宗教的な意味があった祝祭ですが、ケルト人はやがて他民族の支配下に置かれるようになります。
しかし祝祭としての習慣は残り、そして19世紀頃に移民によってアメリカ大陸へ渡り定着します。
キリスト教化していき、諸聖人の日(11月1日)と結びつき現在のハロウィンとなったようです。
ハロウィンという名前も、諸聖人の日の前夜という意味の「ハロウ・イブ(Hallow Eve)」がなまったものと考えられています。
そして現在では宗教色は薄れ、娯楽のためのイベントとなっているようです。
ハロウィンってもともとは収穫を祝うお祭りと霊を迎える儀式的な行事だったんですね。
そして「ハロウィン」という名前も元からではなかったようです。
ジャック・オー・ランタン
アイルランドの古い伝承が由来になっているといわれているようです。
ジャックというずるがしこい遊び人が、魂を取りに来た悪魔をだまし、死んでも地獄に落ちないという契約を取り付けます。
ジャックは死後、生前の行いが悪かったせいで天国へは行けません。
本来なら地獄へ行くはずが、しかし悪魔との契約で地獄へも行けなくなってしまいました。
ジャックはどこへも行けなくなってしまいました。
困ったジャックは悪魔から火を分けてもらい、道端にあったカブをくりぬいてその中に火をともしてランタンを作り、
それを持って安住の地を求めさまよい続けることになりました。
もともとはカブで作っていたようですが、アメリカではカブはあまり馴染みが無いため、
代わりに手に入りやすいカボチャを使うようになったようです。
ジャック・オー・ランタンの起源は諸説あるようですが、もともとはカブを使っていたのは間違いない模様。
カボチャを使うようになったのは近代からの様です。
それにしても悪魔、ジャックに騙された上に目的とは逆の契約を結んでしまうなんてちょっと情けないですよね。
毎月の営業ノルマはちゃんと達成できてるのか心配になってしまいます。
トリック・オア・トリート
仮装した子供たちの言うこの「トリック・オア・トリート!」という言葉。
正しいスペルは
“Trick or Treat"
お菓子くれないといたずらするぞ、という意味ですね。
これはもちろん略語で正確には、
“Treat me or I’ll trick you."
となるようです。
これは死者が天国へ行けるようにケーキを用意して祈りをささげるという古い風習が元のようです。
ケーキが無いと死者の魂がさまようことになるわけですね。
そこから、仮装した子供たちがケーキの代わりにお菓子を求めてやってくるという行動に変化したようです。
トリック・オア・トリートと言われたら
“Happy Halloween!“(ハッピーハロウィン!)
と返事してお菓子を渡します。
お菓子は一口で食べられるような袋詰めの物が良いようです。
お菓子に変化してくれてよかったですよね。
じゃないとバッグにケーキを入れておくことになりますもの。
ケーキなんて、常時バッグに入れてられませんもん。
というわけで、ハロウィンについてシンプルにまとめてみました。
諸説ありますし、日本には馴染みのない行事なのですが、あまり難しいこと考えずにイベントとして楽しむほうが良いかもしれませんね。